その毛虫はツマグロヒョウモンの幼虫かも!

幼虫さなぎ卵

ツマグロヒョウモンの幼虫を、毛虫だ!害虫だ!怖い!と大騒ぎしていませんか?

庭や公園の花にくっついている、黒くてオレンジの足の毛虫は、ツマグロヒョウモンの幼虫の可能性があります。

毛虫の正体を知りたいあなたに、

  • ツマグロヒョウモンの幼虫の特徴
  • 庭や公園の庭で見つけた毛虫はツマグロヒョウモン?
  • 害虫ではないよ!ツマグロヒョウモンの幼虫
  • 育てるの楽しい!ツマグロヒョウモンの幼虫【まとめ】

をお伝えします。

花にくっついている毛虫がツマグロヒョウモンか確認するために、参考にしてくださいね。

ツマグロヒョウモンの幼虫の特徴

ツマグロヒョウモンの幼虫は、毛虫として苦手意識を持たれがちですが、綺麗な蝶の幼虫です。

ツマグロヒョウモンの幼虫の特徴
  • 全体が黒く、背中にオレンジ色の筋が一直線に入っている。
  • 黒い長い突起がまばらに生えている。頭には少し長めの触覚のような突起がある。
  • 背中にオレンジ色の斑点がある。
  • 幼虫の中央から前方にかけて、黒い胸脚が6本ある。
  • 幼虫の中央から後方にかけて、オレンジ色をした腹脚がある。

ちなみに、ツマグロヒョウモンとは、タテハチョウ科の蝶です。

蛾ではありません。

ヒョウ柄でオレンジ色をした可愛い蝶です。

メスは表側の羽の先が黒っぽくなっています。

もともとは沖縄や九州、四国の南部に生育している蝶でしたが、地球温暖化の影響で、最近は関東地方でも見られるようになりました。

メスのツマグロヒョウモン

庭や公園の庭で見つけた毛虫はツマグロヒョウモン?

毛虫が付いている花に注目してください。

スミレ科の花にくっついていれば、ツマグロヒョウモンの幼虫の可能性が高いです。


スミレ科の花とは?

ビオラやパンジー、パンダスミレなどに庭でよくみられる花です。その他、アリアケスミレ、タチツボスミレ、ツボスミレなど、自生するスミレ科の花が多くみられます。

害虫ではないよ!ツマグロヒョウモンの幼虫

スミレ科のお花にくっついているツマグロヒョウモンの幼虫。

黒色とオレンジ色の奇抜な色をしていますが、人間にとっては無害です。

もちろん、子供が幼虫を触ってしまったら、手を洗うことをお勧めします。

食欲旺盛なツマグロヒョウモンの幼虫ですが、鉢の中や虫かごで育てていくと、やがてきれいな蝶になります。

幼虫が苦手なお母さん!

子供が飼育したいとせがんだら、まずは虫かごにビオラやパンジーの葉や花をとともに幼虫を入れてください。

遠目で毎日時々観察していれば、やがてさなぎになり、1週間程度で蝶になります。

スミレ科の葉や花を補充するのを忘れないでくださいね。

【私の飼育日記】

娘が小学1年生だったある日、息を切らして学校から帰ってきました。

「道端で幼虫見つけたよ!ツマグロヒョウモンの幼虫だよ。お友達飼ってるから私も飼いたい!!」

と言い出しました。

それは、黒くてオレンジ色をした幼虫。

(私の心の声)「ひえー、虫だー、嫌だー」

図鑑で調べると、確かにツマグロヒョウモンという蝶の幼虫で、有毒ではなさそう。

(私の心の声)「きっ気持ち悪い。。。でも、子供の教育のためには飼うしかない。」

その日から私のツマグロヒョウモンの幼虫の飼育が始まりました。

幼虫を見たくない私は、遠目で幼虫を観察。

すぐに餌のスミレがしおれてしまったので、娘が幼虫を見つけた場所にスミレを取りに行きました。

虫かごにスミレを入れて、また遠目で観察。

娘はわくわく。私はこわごわ。

数日後、幼虫が急に動かなくなりました。

死んじゃった?と心配していると、翌朝さなぎになっていました。

宝石のようにきらきら光るさなぎ。

きれい!

もう怖くはないし、気持ち悪さも半減。

娘と私はじっくり観察しました。

それから、1週間ほどして羽化し、きれいな蝶になりました。

虫かごを開けてあげると、蝶は空高く飛んでいきました。

娘も私もめちゃくちゃ感動!!

こんな1匹ずつの飼育を2年繰り返したら、もう「幼虫が気持ち悪い」という気持ちはなくなりました。

「可愛い」としか思えなくなりました。

そして、今では、ツマグロヒョウモンの幼虫のために、毎年、ビオラやパンジー、パンダスミレを植えています。

ちなみに、当たり前ですが、

スミレ科の花にとっては、ツマグロヒョウモンの幼虫は害虫に間違いありません。

花や葉を食害してしまうので^^

育てるの楽しい!ツマグロヒョウモンの幼虫【まとめ】

毛虫の正体は、蝶であるツマグロヒョウモンの幼虫でしたか?

ツマグロヒョウモンの幼虫の特徴や人間にとって害がないということが分かっていただけたと思います。

ツマグロヒョウモンの幼虫は、庭や公園に咲くスミレ科の花や葉を食べてしまいますが、とてもきれいな蝶になるのでぜひ飼育してみてくださいね。

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