ツマグロヒョウモンの成虫のオス(雄)とメス(雌)の見分け方は簡単です。
ツマグロヒョウモンの羽に特徴があるので、オスとメスは遠くからでも容易に見分けられます。
ここでは、
- ツマグロヒョウモンの成虫のオスの特徴
- ツマグロヒョウモンの成虫のメスの特徴
- ツマグロヒョウモンの幼虫、オスとメスは見分けられる?
- まとめ
をお伝えします。
ツマグロヒョウモンに興味をお持ちの方、繁殖を考えている方は、参考になりますので、ぜひ読んでくださいね。
ツマグロヒョウモンのオスの特徴・見分け方
ツマグロヒョウモン(成虫)のオスの写真です。
羽がオレンジ色でヒョウ柄の模様があります。
後の羽の外縁に黒帯がありますが、メスに比べると全体的に黒い部分が少ないです。
オスとメス、ともに体長は32~40mmです。
ツマグロヒョウモンがタテハチョウのなかまで、チョウの中で最も進化したグループと言われています。
足をよく見てください。
4本しか見当たりません。
あれっ、昆虫って足が6本と習いましたよね。
タテハチョウの仲間は前足が退化しているので、4本しかないように見えます。
でも、実は退化した前足がちゃんとあるんですよ。
ツマグロヒョウモンのメスの特徴・見分け方
ツマグロヒョウモン(成虫)のメスの写真です。
ツマグロヒョウモンのメスも、オスと同じように、羽がオレンジ色でヒョウ柄の模様があります。
メスの特徴は、前の羽と後の羽の先端部分が黒くなっています。
また、前の羽は黒と白の縞模様になっています。
斑点の模様が他の大型のヒョウモン類とは違っているため、他のヒョウモン類との見分けもつきやすいです。
非常に美しい姿の蝶で、うっとりとしてしまいますね。
特徴が分かりやすいので、飛んでいる時は簡単に見分けることができます。
ただ、羽を閉じていると見分けづらいです。
また、ツマグロヒョウモンのメスは、カバマダラという毒蝶に擬態しています。
そっくりですね。
ツマグロヒョウモンはもともと沖縄地方などの南方の蝶なので、奄美群島以南で見られるカバマダラに擬態していました。
ツマグロヒョウモンの幼虫、オスとメスの見分け方は?
ツマグロヒョウモンの幼虫は、オスとメスを見分けることができるかどうか、博物館の方に聞いてみました!
おそらく見分けることができないだろうという回答でした。
実際に私も幼虫をよく観察してみましたが、見分けることができませんでした。
幼虫の大きさ、形で判別することは難しいです。
ちなみに、昆虫で分からないことがあると、博物館の方に聞いてみてください。
驚くほどいろんな知識を持ち合わせていらっしゃっいます。
昆虫好きのキッズは、話が止まらないかも!
【博物館の方が教えてくれたこと】
ツマグロヒョウモンは、卵→幼虫→さなぎ→成虫の順番で成長します。
さなぎの中で行われていることを知っていますか?
さなぎになったら、一旦、体がドロドロになってリセットされます。
7日~10日程度のさなぎ生活の中で、チョウの体が作り出されます。
だから、幼虫の時の足が、成虫の足になるわけではありません。
大事に見守ってくださいね。
まとめ
以上、ツマグロヒョウモンの成虫や幼虫のオスとメスの見分け方について、まとめました。
実際に観察してみても良いし、標本や写真などで確認してみると分かりやすいと思います。
遠くからでも見分けることができるツマグロヒョウモン。
オレンジ色のオスと黒っぽいメスがじゃれ合って飛んでいる姿を見つけたらラッキーですよ^^
(参考資料)
「小学館の図鑑NEO〔新版〕昆虫」小学館 2002年7月20日
「原色ワイド図鑑 昆虫Ⅰ」学研 2016年3月